犬の噛みつき賠償で1700万円！？ペット保険の「賠償責任特約」の必要性と確認ポイント

あきらめるのちょっとまって！「賠償責任特約」のポイント

ペット保険には、「診断書費用保険金特約」・「ペット賠償責任特約」・「ガン手術保険金特約」など、

各社さまざまな特約が設定されています。

また特約の適用についても、加入すると自動的にセットされている特約と、セットをするかどうか選択できる特約の2つのタイプがあります。

色々とある特約ですが、実は入りたいと思った保険に、希望している特約の適用がないというケースもあります。特に耳にするのが、「賠償責任特約」です。そこで今回は、この「賠償責任特約」について取り上げてみたいと思います！

もし、ペットちゃんが他人にケガをさせてしまったら・・・！

そもそも「賠償責任特約」とはどんな時に補償をしてくれるのでしょうか？

【例】

・他人に咬みついてケガをさせてしまった

・お散歩中に他の動物に咬みついて、ケガをさせてしまった

・他人の物を咬んで壊してしまった　　　　　　　　　　　　　　など

このようなことが起きて、飼い主が賠償責任を負った際に、各社が定める規定の範囲内で、損害を補償してくれます。

近年では、有名人夫妻が飼育していたドーベルマンの隣人噛みつき事故による1700万円を超える賠償案件が記憶に新しいですが、環境省のまとめによると、平成２３年度には４１４９件も発生。イヌの登録別で見ると、飼い犬が全体の９割に上っているとのこと。

この被害者は大半が他人で、事故が起きた状況は「通行中」や「配達・訪問等」で過半数を占めており、犬のかみつき事故は不意に飼い主以外が襲われるケースが多いということなので、被害者に対し飼い主には賠償責任が発生します。

「賠償責任特約」は多くの場合が任意付帯です。またこの特約を適用できる保険会社と、適用できない保険会社とがあるので、よく確認しましょう。

もしも「賠償責任特約」の適用がなかったら・・

この「賠償責任特約」、この特約があると、万が一ペットちゃんが何か事故を起こしてしまったときに安心です。ただ、全てのペット保険会社が「賠償責任特約」を適用しているわけではありません。

「補償内容や保険料はとても気に入ったのに、賠償責任特約の適用がないわ。残念だけど、ここの保険はあきらめて、別の保険会社にしよう。賠償責任特約があればよかったのになぁ。」と肩を落としたことはありませんか？

実はここがポイント、あきらめるのはまだ早いです！ペット保険で「賠償責任特約」が適用できなくても、あなた自身が損害保険に加入していれば、補償してもらえる可能性があるのです。

お手元の保険証券を確認してみよう！

あなた自身が損害保険（火災保険・傷害保険・自動車保険）に加入していると、多くのケースでその保険に、「個人賠償責任保険特約」または「日常賠償責任保険特約」といった特約がセットされています。

こうした特約をセットしていれば、ペットに関わる賠償責任（他人への咬みつきなど）も補償されるようです。気に入った保険に賠償責任特約の適用がないのであきらめる、その前に、お手元の損害保険の証券を確認するか、または損害保険会社にぜひ一度、確認してみてください。

賠償責任特約があるペット保険会社一覧

前述のとおりペット保険会社には賠償責任保険特約を取り扱っている会社もあります。

賠償責任特約の有無のみが加入基準にはなりませんが、ペット保険の検討の際にご参考ください。

2015年11月末時点

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