資料請求をしたら営業電話や迷惑メールが来るかどうか、実際に調べてみた – ペット保険を徹底比較 vol. 7

「資料請求をすると、迷惑メールとか営業電話がうるさくない？」

犬を飼っている友人のこんな一言がきっかけで、ペット保険会社９社に実際に資料請求を行なってみることにした。

今回の記事では、ペット保険各社に対して資料請求を実際に行ってみた結果から、特に以下の３点についてレポートする。

• 営業電話や迷惑メールが来るか？
• 実際に資料が届くのにかかった日数と資料の内容
• 請求に必要な個人情報等の種類

資料請求後の営業アプローチは…？

結論を先に言ってしまおう。

ペット保険会社９社に資料請求をしたが、資料請求後から現在までのおよそ２ヶ月間、営業電話や迷惑メールは、まったく無かった。「お客なんだから、もうちょっとカマって！」と言いたくなるほどの、そっけなさだ。

このブログを読んでいただいている方の中には、資料請求をしようとしたものの、「もしかして、個人情報を保険会社に送信したら、あとあと営業電話や迷惑メールが来て面倒な事になるんじゃないか？」とためらった経験のある人も多いのではないだろうか。

特に複数社から資料を取り寄せた場合、実際に保険に加入するのは1社なので、加入しなかったペット保険会社には、資料請求の履歴のみが残ることになる。資料請求の履歴が残っていると、契約しなかった各社による勧誘合戦に巻き込まれてしまうのではないかと不安に思うのが普通だろう。

資料請求の際には、普通、電話番号や住所、メールアドレスなどの個人情報を開示する。普通なら、電話の一本も入りそうな気もするのだが、資料請求後にこれらの連絡先に営業的な勧誘を行うペット保険会社は皆無だった。

唯一アクサだけが、資料が届いてから10日後と2週間後に合わせて２回メールを送ってきたが、その内容も、様子を伺う、あるいは保険加入をうっかり忘れてしまうのを防ぐリマインドを目的とした物腰の柔らかい文面であった。このアクサから送られてきた電子メールは、おそらく資料請求後の一定期間経過後に自動的に配信されているメールだろう。

今回の調査を行った時点（2012年7月～9月）では、資料請求の際に個人情報を保険会社に開示したからといって、面倒な電話や迷惑メールは来ないようであるので、少しでも気になる保険があれば、まずは資料請求を積極的に行うことをオススメしたい。

その差は最大1週間！資料が届くのが早い会社、遅い会社

さて、次は、ホームページから資料請求をした場合、資料が手元に届くまでに要した日数を比べてみよう。ペットの誕生日間際に申し込みをする場合など、資料や申込書がどれぐらいの期間で届くのか、意外と重要だ。

各社の条件をそろえるため、７月のとある木曜日の午後に一斉に各社のホームページから資料請求を行った。なお、送付先は東京都２３区内の住所とした。

最も早く資料が届いたのは、資料請求の翌々日の土曜日。アニコムとペット＆ファミリーの2社の資料がポストに投函されていた。翌日曜日に配達された資料は無く、資料請求から4日後の月曜日にアイペットやアクサなど5社の資料が届き、この日が一番多かった。最も遅かったのはFPC。同社の資料が届いたのは資料請求を行った翌週の金曜日で、資料が手元に届くのに8日かかった。

各社の資料は、日本郵便や宅配業者によるポスト投函型のメール便で届けられる。どの会社もA4サイズが封入可能な角2サイズの封筒か、あるいは一回り小さくした封筒で、厚みは数ミリ程度。一般的な家庭のポストに十分に入るサイズだ。

【表2】資料が届くまでに要した日数、封筒サイズ、利用宅配サービスの比較（配達順）

*日曜日を挟む。

資料請求時に開示しなければならない個人情報

現在ペット保険を販売するペット保険会社9社は、すべてそのホームページ上で資料請求を無料で受け付けている。請求時に入力しなければならない情報は、各社でマチマチだ。

入力項目が最も多いのは、アクサとペット＆ファミリー。最も少ないペッツベストに比べて項目数はなんと3倍だ。

ちなみに、「必須項目」の数で比較すると、アクサが最多、最少のペッツベストや もっとぎゅっと に比べて10項目以上も余計に入力する必要がある。

なお、日本アニマル倶楽部の資料請求ページは、入力項目すべてが入力してもしなくても良い”任意型”で、必須入力項目はない。全く何も入力しなくても「資料請求受付完了」画面まで行けてしまい現実的でないため、必須入力項目数の比較においては同社は対象外とした。

【表2】各社ホームページ上の資料請求で入力が必要な情報の項目数と内容及び入力後の対応

（入力項目数・必須項目数の少ない順）

資料請求において、ペット＆ファミリーとペットメディカルサポートの2社については、情報入力後、入力内容の確認画面を経ることなく、そのまま資料請求受付完了となった。入力内容を確認する手間を省き、少しでも短時間で資料請求ができるメリットもあるが、一方で誤入力等のミスに気付きにくい欠点もある。同2社のホームページから資料請求を行う際は、情報入力後、入力ミスが無いかよく確認した上で実行ボタンを押す必要がある。

また、資料請求後、ペット保険会社から配信される「受付確認メール」にも、各社の対応に違いが表れる。アイペット、アニコム、FPCの3社からは、資料請求後すぐに、資料請求に対する御礼や資料請求を受け付けた旨を記した自動配信メールが届いた。アクサの場合は、資料請求後20～30分ほど要したが、同日中にメールを受信した。ペット＆ファミリーからのメールは、資料請求の翌日に届いた。これら以外の会社からはこの種のメールが届くことはなかった。（表2参照）

各社の資料の特徴

各社から実際に届いた資料の種類に大差はない。

図表を交えながら保険の内容をわかりやすく説明するパンフレット、重要事項説明書、保険契約申込書、告知書及び返信用封筒が、概ね基本セットといったところ。契約申込書や告知書の記入例を同封している親切な会社も多い。

特徴的な点で言えば、掛金の安さを1つのウリにするペットメディカルサポートの資料には、他社が販売する主なペット保険と自社の保険の掛金を比較するチラシが含まれていた。リーズナブルな掛金を求める方は、いくつかのペット保険会社と同時に同社にも資料請求を行い、掛金比較チラシを吟味すると良いだろう。

もっとぎゅっと では、個人情報の取扱いについて定めたプライバシーポリシー（個人情報保護方針）を記した資料が同封されていた。プライバシーポリシーはどのペット保険会社も定めているが、資料請求者に対して送付する資料に含まれていたのは、もっとぎゅっとだけだった。

ペット保険加入に際して契約申込書や告知書に多くの個人情報を記入するにあたり、プライバシーポリシーを明記した書面が資料に含まれているのは、情報提供にますます敏感になる契約者に配慮する同社の姿勢が伝わってくる。もっともアクサも、送付状にはプライバシーポリシーを同封していると書かれていたが、実際には見当たらなかった。担当者の封入漏れなのかもしれない。

各社より送付されてきた資料

アイペット

アクサ

アニコム

アニマル倶楽部

FPC

ペッツベスト

ペットアンドファミリー

ペットメディカルサポート

もっとぎゅっと

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